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三┏川 д川┛エスカレーター爆走幽霊のようです(゚、゚;トソン

1:名無しさん:2023/10/09(月) 13:21:33 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚トソン

 

 私の名前は天才美少女霊能力者トソン!!

 幽霊にお困りの人々を、自慢の霊能力で華麗になんか……上手いこと……円満に……解決するのが使命!!

 

( ´_ゝ`)「なんか使命ふわふわしてるね」

 

(゚、゚トソン

 

 今日はエスカレーター爆走幽霊なるものをどうにかしてほしいとの依頼で、

 ここイオンモール◯◯(任意の地名を入れてね)に来ました!!

 

 エスカレーター爆走幽霊だかなんだか知りませんが、この天才美少女霊能力者トソンちゃんならまあ、楽勝でしょう。

 さあ、かかってきなさい!! 天才美少女霊能力者トソンちゃんがお相手してさしあげます!!

 

( ´_ゝ`)「自分のこと『天才美少女霊能力者トソンちゃん』って言うのやめた方がいい。長いから」

 

 

2:名無しさん:2023/10/09(月) 13:22:31 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚トソン

 

 しかし、本当にエスカレーター爆走幽霊なんているんですかね……。

 白昼堂々イオンモール◯◯(任意の地名を入れてね)に……。

 幽霊とか白昼堂々現れなくない? だって白昼堂々ですよ? ふつう夜じゃない? 白昼堂々て。

 

( ´_ゝ`)「幽霊への偏見なのか白昼堂々って言いたいだけなのかどっちなんだろう」

 

 

 

 

三三三┏川 д川┛「うっひょーーーーーーーー!!!!!!!」ドドドドドドド

 

 

 

 

(゚、゚;トソン

 

 い、いたーーーー!!!! 本当にエスカレーターめっちゃ走ってるーーーーー!!!!!!!

 怖いよーーーーーーー!!!!!!!!!

 兄者さん助けてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

 

( ´_ゝ`)「しっかりしてくれ天才美少女霊能力者トソンちゃん」

 

 

3:名無しさん:2023/10/09(月) 13:23:07 ID:ur0V.rgs0

 

 

 

 

 

 

 

三┏川 д川┛エスカレーター爆走幽霊のようです(゚、゚;トソン

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

4:名無しさん:2023/10/09(月) 13:23:49 ID:ur0V.rgs0

 

( ´_ゝ`)「霊能力者が怖がってたら仕事にならないよ。がんばろがんばろ」

 

(゚、゚;トソン

 

 常識なさすぎて怖い!! あの人絶対話とか通じないですもん!!

 円満に話し合いで解決するとか無理なタイプです絶対!!

 私コミュ力ないし……話しかけて睨まれでもしたら心折れる~!! 怖い~~!!

 

( ´_ゝ`)「怖がり方のカテゴリーが思っていたのと違った」

 

(;-@∀@)「トソンさん! あの人をどうにかしてください!」

 

( ´_ゝ`)「なんか急に来た」

 

(゚、゚トソン

 

 あ、依頼人の旭さんじゃ~ん! こんなところで奇遇~~!! え、その服めっちゃかわいい~~!!

 

( ´_ゝ`)「休日にばったり会ったクラスメイトじゃないんだから」

 

 

5:名無しさん:2023/10/09(月) 13:24:48 ID:ur0V.rgs0

 

(;-@∀@)「このままだと他のお客様にぶつかって怪我人が出るかもしれません! トソンさん、どうにかなりますか?」

 

(゚、゚トソン

 

 もちろんです!! 天才美少女霊能力者トソンちゃんに不可能はありません!!

 安心して任せてください!! 秒なので!!!

 

( ´_ゝ`)「ついさっきまで『怖いよーー!!』って言ってたのに」

 

(-、-トソン

 

 師匠の兄者さん……見ていてください!! トソンが華麗に事件を解決してみせます……!!

 

( ´_ゝ`)「目を瞑って空を仰ぐのはやめてもらえないかな。死んだ感を出さないで」

 

(-、-トソン

 

 兄者さん、見守っていてください……!!!!

 

( ´_ゝ`)「無視かぁ~。見守りはするけどさ……」

 

(-、-トソン.。o( ( ´_ゝ`)「トソン、がんばれ!」 )

 

(-、-トソン

 

 はい、頑張ります!!!

 

( ´_ゝ`)「イマジナリー俺と会話しないで。目の前の俺と向き合ってくれ」

 

(-、-トソン.。o( (´<_` )「トソン、その調子だ!」 )

 

( ´_ゝ`)「それは俺の双子の弟だ」

 

 

6:名無しさん:2023/10/09(月) 13:26:17 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚トソン

 

 何はともあれ、まずは幽霊の観察からです!!

 無策で突っ込むのは愚の骨頂というもの。影から観察しましょう!!

 

( ´_ゝ`)「うん、観察は大事だ。俺の教えをきちんと覚えているね」

 

 壁 |、゚;トソン

 

 くっ……! あまりよく見えません……!!

 

( ´_ゝ`)「観察のしかたは覚えてなかったか~。俺の教え方が悪かったかな……」

 

 壁 |;トソン

 

 な、何も見えません! 幽霊め……! 謀ったな……!!

 

( ´_ゝ`)「いや単なるアホの子だわ。俺の教えとか以前の問題だった」

 

 

7:名無しさん:2023/10/09(月) 13:27:00 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚トソン

 

 さあ、幽霊を観察しますよ!!!

 

( ´_ゝ`)「壁に隠れるのやめちゃった」

 

三三三┏川 д川┛「最高ーーーーーーーー!!!!!!!」ドドドドドドド

 

( ´_ゝ`)「相変わらずエスカレーターを爆走してるね」

 

(゚、゚トソン

 

 兄者さんならもっと綺麗なフォームで爆走できますよ!!

 兄者さんはクラベル校長並みに走るフォームが綺麗ですからね!!!

 

( ´_ゝ`)「俺を引き合いに出して張り合わなくていいよ。俺はエスカレーター爆走しないからね」

 

(゚、゚トソン

 

 良い子の皆さんは絶対にマネしてはいけませんよ!!

 エスカレーターを爆走するのはマナー違反であり、大変危険です!!

 この作品はフィクションですからね!!!!

 

(゚、゚;トソン

 

 フィク……ション……? この世界は……現実じゃない……?

 

(-@∀@)「自分でメタ発言したのに自分で戸惑っていますね」

 

( ´_ゝ`)「マッチポンプしないでトソン」

 

川д川" ピタッ

 

Σ(゚、゚トソン

 

 あっ! 幽霊に動きがありました!!

 

( ´_ゝ`)「動きがあったっていうか……止まったね」

 

 

8:名無しさん:2023/10/09(月) 13:27:53 ID:ur0V.rgs0

 

川д川 ジッ

 

( ´_ゝ`)「フロアマップめっちゃ見てる」

 

(゚、゚トソン

 

 お店に寄る気ですか?

 エスカレーター爆走幽霊なんですから、大人しくエスカレーターを爆走してくれませんかね……。

 

( ´_ゝ`)「しちゃダメでしょ、爆走は」

 

川д川「靴下に穴空いてたっけ……。ユニクロ寄るか……」

 

( ´_ゝ`)「寄るんかい」

 

川д川「最近、靴下めっちゃ穴空くんだよね……」

 

( ´_ゝ`)「そりゃ爆走してりゃ靴下もすり減って穴も空くでしょうよ」

 

(゚、゚トソン

 

 めっちゃわかる~~!! 私も靴下に穴空きます!!!!

 

( ´_ゝ`)「靴下ユーザー全員が通る道だよ」

 

(゚、゚トソン

 

 え~なんか親近感!! 仲良くなれるかも……?

 なんて言って話しかけよ~!? 変な子だって思われないかな~?

 

( ´_ゝ`)「クラス替え直後?」

 

 

9:名無しさん:2023/10/09(月) 13:28:35 ID:ur0V.rgs0

 

川д川

 

< イラッシャイマセー

 

川д川∩ ピッ

 

(゚、゚トソン

 

 ちゃんと検温してますね!!

 

( ´_ゝ`)「幽霊って体温あるのかな」

 

川д川っ プシュッ

 

(゚、゚トソン

 

 アルコール消毒もしています! えらいです!!

 

( ´_ゝ`)「なのにどうしてエスカレーターは爆走しちゃうんだろう」

 

 

10:名無しさん:2023/10/09(月) 13:29:30 ID:ur0V.rgs0

 

(( 川д川

 

(゚、゚トソン

 

 3足組990円の靴下を手にレジに向かっていますね!!

 

( ´_ゝ`)「お得だね」

 

川д川" ピタッ

 

川; д川

 

( ´_ゝ`)「あれ、どうしたんだろう」

 

(゚、゚;トソン

 

 まさか……セルフレジに戸惑っている!!?

 

( ´_ゝ`)「幽霊ってセルフレジに戸惑うんだ」

 

(゚、゚;トソン

 

 わかります!!!!! 初めて使うセルフレジって緊張しますよね!!!!!!

 

 バーコードをスキャンするところとか、お札入れるところとか、わからなくなりますよね!!!!!

 目の前にあるのに焦って見えなくなっちゃうんですよ!!!!!

 怖いんですよセルフレジって!!!!!!

 

( ´_ゝ`)「セルフレジは怖くないよ。決して怖くない」

 

 

11:名無しさん:2023/10/09(月) 13:30:20 ID:ur0V.rgs0

 

川; д川" ワタワタ

 

(゚、゚;トソン

 

 わたわたしています……!! どうしましょう、手助けしたいけど……でも……!!

 

三(-@∀@)っ「お客様、こちらに商品を置いていただいて……」シュバッ

 

川; д川っ「あっ、あっはい……す、すいません……」

 

( ´_ゝ`)「旭さんに助けてもらってる。よかったね」

 

(゚、゚トソン

 

 さすが旭さん!!! イオンモール大好き一般客なだけのことはありますね!!!!!

 

( ´_ゝ`)「あの人、一般客だったの? 従業員とかじゃないの?」

 

 

12:名無しさん:2023/10/09(月) 13:31:01 ID:ur0V.rgs0

 

三三三┏川 д川┛「うっひょーーーーーーーー!!!!!!!」ドドドドドドド

 

(゚、゚;トソン

 

 ユニクロを後にした途端、エスカレーターを爆走し始めました!!! なんと卑劣な……!!!!

 

( ´_ゝ`)「別に卑劣ではないね。単に非常識だね」

 

(;-@∀@)「エスカレーターをあんなに走ったら他のお客様に迷惑が……!

      怪我をするお客様が出るかもしれません……!」

 

( ´_ゝ`)「その心配はごもっともだけど一般客が他の客を『お客様』って呼ぶなよ。『お客さん』くらいにしときな」

 

川д川" ピタッ

 

(゚、゚トソン

 

 あっ、また動きがありましたよ!!!

 

( ´_ゝ`)「止まったんだよ。動きが」

 

 

13:名無しさん:2023/10/09(月) 13:32:04 ID:ur0V.rgs0

 

川д川 ジッ

 

(゚、゚トソン

 

 やはりフロアマップを眺めていますね……。

 

川д川「お腹すいたしフードコート行くか……」

 

( ´_ゝ`)「そりゃエスカレーター爆走してたらお腹もすくよね」

 

(゚、゚*トソン

 

 銀だこ食べたいです!!!!!

 

( ´_ゝ`)「トソンもお腹すいたか~」

 

(-、-トソン

 

 あれは、私が兄者さんの弟子になったばかりの頃──

 

( ´_ゝ`)「あ、回想シーン入りそう」

 

(-、-トソン

 

 兄者さんが注文したてりたまのたこ焼きがとても美味しそうで、ついジロジロと眺めてしまいました……。

 

( ´_ゝ`)「別に入らなかった。淡々と思い出してるだけだ」

 

(-、-トソン

 

 そして、兄者さんが私の視線に気づいたその時──

 

( ´_ゝ`)「今度こそ回想シーン入るか……?」

 

(-、-トソン

 

 兄者さんは私にたこ焼きを分けてくれました……!!

 

( ´_ゝ`)「やっぱ入らないか~」

 

 

14:名無しさん:2023/10/09(月) 13:32:53 ID:ur0V.rgs0

 

(-、-トソン

 

 私は既に自分のたこ焼きを食べ終わっていたのに、兄者さんはたこ焼きを6個も分けてくれました……!!

 

( ´_ゝ`)「いや、1個のつもりだったのに6個も食べられてすごく動揺したよ」

 

(-、-トソン

 

 兄者さんはいつも「しょうがないなぁ、トソンは」と言って許してくれたんです。

 

( ´_ゝ`)「うん、許すけど……8個中6個食べるのはやめようね……」

 

(-、-トソン

 

 兄者さんの寛大な心にとても胸打たれたこと、はっきりと覚えています!!

 

( ´_ゝ`)「うん、でも8個中6個は食べすぎだよ……」

 

(-、-トソン.。o( (;´_ゝ`)「……しょ、しょうがないなぁ、トソンは……」 )

 

( ´_ゝ`)「8個中6個食べられた俺の動揺まではっきりと覚えているね」

 

 

15:名無しさん:2023/10/09(月) 13:33:40 ID:ur0V.rgs0

 

川д川「何食べよっかな……」

 

( ´_ゝ`)「普通にフードコートに来ちゃった」

 

(゚、゚*トソン

 

 銀だこ!!!!!

 

( ´_ゝ`)「幽霊を見張ってる最中だから、食事は後にしようよ」

 

(*-@∀@)「僕は何にしようかなー? ラーメンかオムライスかハンバーガーか……」

 

( ´_ゝ`)「旭さんも食べるんだ……」

 

(゚、゚*トソン

 

 銀だこ!!!!!!!

 

( ´_ゝ`)「分かったよ……幽霊は俺が見張っておくから買ってきなよ……」

 

 

16:名無しさん:2023/10/09(月) 13:34:47 ID:ur0V.rgs0

 

川д川「うどん食べたいな……」

 

( ´_ゝ`)「幽霊ってうどん食べるんだね」

 

川д川「……」

 

( ´_ゝ`)「あれ、立ち尽くしてどうしたんだろう。行かないのかな」

 

川; д川" ワタワタ

 

( ´_ゝ`)「……もしかして丸亀製麺初見?」

 

三(-@∀@)「丸亀製麺は初めてですか?」シュバッ

 

川; д川「アッは、はい……すいません……」

 

( ´_ゝ`)「なんか来たぞ」

 

(-@∀@)σ「お客様、まずはうどんを注文するんです。うどんの種類を選んでもらって……」

 

川; д川「あ、じゃあ……釜玉うどんにしようかな……」

 

( ´_ゝ`)「だから『お客様』って呼ぶのやめな~? 君もお客様だよ。対等な客同士だよ」

 

 

17:名無しさん:2023/10/09(月) 13:35:47 ID:ur0V.rgs0

 

(((-@∀@)ロロロ「自分の注文済ませてきました~」

 

( ´_ゝ`)「呼び出しベル3つも持ってる。食べすぎだよ」

 

凵⊂(゚、゚*トソン ))

 

 銀だこで呪術廻戦コラボやってました!!! 限定コラボカード、五条先生でした!!!!!

 

( ´_ゝ`)「よかったね~」

 

(゚、゚*トソン

 

 五条先生のカードを兄者さんだと思って毎日話しかけます!!

 

( ´_ゝ`)「なんで? ……なんで?? 俺はともかく、五条先生のことは困らせないであげて」

 

u⊂(゚、゚トソン

 

 さっそくたこ焼きを食べ……の前に水を入れに行ってきます!!

 

(-@∀@)⊃u「あ、僕も行きます!」

 

( ´_ゝ`)「紙コップは1個なんだね」

 

(-@∀@)「必要以上に持って行くのはマナー違反ですからね!

      店員様に迷惑をかけるわけにいきません!!」

 

( ´_ゝ`)「店員さんに敬意を払うのは当然だけど、それを敬称で表現するのは店員さん戸惑うと思うよ」

 

 

18:名無しさん:2023/10/09(月) 13:36:36 ID:ur0V.rgs0

 

川д川「水、水……」

 

u⊂(゚、゚;トソン

 

 あっ、幽霊も水を入れに来ています!!

 

川д川「あれ、紙コップってどこにあるの……?」

 

川д川「……あ、購入したお店で貰ってこなきゃいけないんだ……」

 

川д川

 

川; д川「……お、おあぁ~~~~」

 

(゚、゚;トソン

 

 今更取りに戻れなくなっています!!!! おあぁ~~になってます!!!!!

 わかります!!!!! 戻りにくいその気持ちわかりますよ!!!!!!!

 

( ´_ゝ`)「気にせず取りに行って大丈夫だよ……」

 

三(;-@∀@)「僕、紙コップ貰いに行ってきます!!」シュバッ

 

( ´_ゝ`)「あの人全部やってくれるじゃん」

 

(;-@∀@)ロロロ"「あ、うわ、あーーーー!!!!!」ピーピーピーピー

 

( ´_ゝ`)「このタイミングで呼び出しベル3つとも鳴っちゃった」

 

 

19:名無しさん:2023/10/09(月) 13:37:17 ID:ur0V.rgs0

 

(;-@∀@)「ふぅ、どうにかラーメンとオムライスとハンバーガーを受け取りつつ、お客様に紙コップを渡せました」

 

( ´_ゝ`)「一食で摂取していいカロリーじゃない」

 

(゚、゚*トソン

 

 ポテト美味しそうです……。

 

( ´_ゝ`)「もう既にたこ焼きを食べ終わっている」

 

(-@∀@)「ポテト食べたいんですか? いいですよ!」

 

(゚、゚*トソン

 

 いいんですか!? ありがとうございます旭さん!! さっそくいただきます!!!!

 

(-@∀@)「いえいえ、シェアして食べると美味しいですからね!」

 

(゚~゚*トソン

 

 ポテト美味しいです!!!!!

 

(-@∀@)「え、消え……? 僕のポテト……消え……??」

 

( ´_ゝ`)「トソンの食い意地を舐めたのが敗因だよ」

 

 

20:名無しさん:2023/10/09(月) 13:38:05 ID:ur0V.rgs0

 

(-@∀@)「兄者さんのたこ焼きは2個残したのに……」

 

( ´_ゝ`)「8個中6個でおさめたのはトソンなりの温情だったのかな」

 

(-@∀@)「僕のポテトは跡形もないどころか、箱が綺麗に畳まれています……。

      一本くらい残っているかもと、淡い期待を抱くことすら許してくれない……」

 

( ´_ゝ`)「怒っていいよ。旭さんには怒る権利があるよ」

 

(-@∀@)b「いいえ、お客様……もといトソンさんが幸せならオッケーです!」

 

( ´_ゝ`)「旭さんがいいならいいんだけど……」

 

(-@∀@)「お客様の幸せが僕の幸せですからね!!」

 

( ´_ゝ`)「いいこと言ってるように聞こえるけど、この人ただの一般客なんだよな~。

      無償の愛ってちょっと怖いんだね」

 

21:名無しさん:2023/10/09(月) 13:38:54 ID:ur0V.rgs0

 

(( 川д川「ゲームコーナー見るか……」

 

(゚、゚トソン

 

 あっ、次はゲームコーナーに行くつもりですよ!! 両替機はどこですか!?

 

( ´_ゝ`)「遊ぶのは後にしようね~」

 

川*д川「カービィちゃんのぬいぐるみかわいい~!! クレーンゲーム苦手だけどやってみようかな……」

 

三(-@∀@)「そのカービーのぬいぐるみが欲しいんですか?」シュバッ

 

川д川「『カービィ』だが?????」

 

( ´_ゝ`)「『ピカチュー』とか書かれてるとすごいモヤるよね。わかる」

 

(-@∀@)「これは……位置が悪いですね。店員様にお願いして、取りやすい位置にしてもらいましょう!」

 

川; д川「お、おあぁぁ~~~~……」

 

(゚、゚;トソン

 

 店員さんに話しかけるの勇気がいりますよね!!!!!! わかります!!!!!!!

 

( ´_ゝ`)「どうせ旭さんが呼びに行ってくれるよ」

 

三(-@∀@)「僕が呼んできます!」シュバッ

 

( ´_ゝ`)「こんな過保護な一般客見たことない」

 

 

22:名無しさん:2023/10/09(月) 13:39:42 ID:ur0V.rgs0

 

(-@∀@)σ「店員様! このぬいぐるみです!」

 

( ^ω^)「様……? あ、いえ、少し手前に置きますね! ……様??」

 

( ´_ゝ`)「めっちゃ戸惑ってる」

 

(-@∀@)「店員様ありがとうございます!」

 

( ^ω^)「いえいえ……さ、様……?」

 

( ´_ゝ`)「困らせない敬意の伝え方を考えた方がいいんじゃないかな」

 

(-@∀@)「このぬいぐるみはアームで持ち上げるというより、引っ掛けて落とす方がいいです!」

 

川; д川っ「こ、こんな感じですか?」

 

(-@∀@)「そうです!」

 

川; д川っ「あっ、ダメだ……取れなかった……」

 

(-@∀@)σ「諦めるのは早いです! 次はこの位置にアームを引っ掛けるイメージで……」

 

( ´_ゝ`)「仲良くクレーンゲームやってるよ……。トソン、せめて俺らはちゃんと仕事を……」

 

(゚、゚トソン ジャラジャラジャラジャラ

 

( ´_ゝ`)「両替えしてる……」

 

 

23:名無しさん:2023/10/09(月) 13:40:45 ID:ur0V.rgs0

 

川*д川「やったー! カービィちゃんのぬいぐるみ取れた……!」

 

(-@∀@)「やりましたね!」

 

⊂(゚、゚;トソン

 

 ミッフィーちゃんのぬいぐるみ全然取れません……。

 

( ´_ゝ`)「トソンまで遊び始めちゃった……」

 

三(-@∀@)σ「そのぬいぐるみは、アームの角度を調整してここを持ち上げるイメージで……」シュバッ

 

(゚、゚*トソン

 

 取れました!!! 旭さんのアドバイスのおかげです!!!! すごいです!!!!!!

 

( ´_ゝ`)「トソンの要領の良さもすごいよ」

 

(゚、゚*トソン

 

 このミッフィーちゃんを兄者さんだと思って毎日話しかけます!!!!

 

( ´_ゝ`)「五条先生に続いてミッフィーちゃんまで困らせないで……。兄者はここにいますよ……」

 

 

24:名無しさん:2023/10/09(月) 13:41:32 ID:ur0V.rgs0

 

三三三┗川 д川┛「うっひょひょーーーーーーーー!!!!!!!」ドドドドドドド

 

(゚、゚;トソン

 

 ハイテンションでエスカレーターを駆け始めました!!

 

( ´_ゝ`)「カービィのぬいぐるみを取れたのが嬉しかったのかな」

 

ζ(゚ー゚*ζ ))

 

川 -川" スンッ

 

(゚、゚トソン

 

 人が来た瞬間にスンッてなりました!!

 

( ´_ゝ`)「そういう羞恥心があるなら最初からエスカレーターを爆走しないでほしいよ」

 

 

25:名無しさん:2023/10/09(月) 13:42:11 ID:ur0V.rgs0

 

川д川「喉渇いてきたな……スタバで何か飲もうかな……」

 

(゚、゚トソン

 

 次はスタバに行くみたいです!!!

 

( ´_ゝ`)「雄叫びを上げながらエスカレーターを爆走してたら喉も渇くよね」

 

川д川「カスタマイズして頼んでみようかな……でも上手く注文できるかな……」

 

三(-@∀@)「よければ僕が代わりに注文を……」シュバッ

 

川д川「いやなんなんだよアンタはさっきから」

 

( ´_ゝ`)「当然の疑問だ」

 

 

26:名無しさん:2023/10/09(月) 13:43:04 ID:ur0V.rgs0

 

川д川「アンタ、もしかしてストーカー?」

 

(;-@∀@)「違います! 僕は、イオンモールのお客様が困っているのを見ると手助けしたくなる性分でして……」

 

川д川「だからって人をつけ回さないでよ。人助けがしたいなら、ボランティアに参加するとか他にあるでしょ」

 

(-@∀@)「いえ、手助けしたいのはイオンモールのお客様限定で……」

 

川д川「その限定なに??」

 

(-@∀@)「僕はイオンモールが大好きなんです!! イオンモールのお客様に限っては幸せになってもらいたくて……」

 

川д川「そんな偏愛ある??? この人怖いかも……」

 

( ´_ゝ`)「幽霊に怖がられてる」

 

(#-@∀@)「ですので、貴女のエスカレーターを爆走する行為は許せないんです!

       迷惑ですし、他のお客様が怪我をする可能性もあります!!」

 

川; д川「……あー、それは悪かったわ。テンション上がっちゃって……」

 

(#-@∀@)「走りたくなるくらい楽しいのは分かりますが、危ないので絶対にダメです!」

 

川; д川「一応、人がいない時を見計らって爆走してたんだけど……」

 

(#-@∀@)「人がいなければいいというわけではありません!!

       僕は他のお客様だけでなく、貴女が怪我をすることも心配しているんですよ!!」

 

川д川「わ、私のことまで心配してくれたの……?」

 

( ´_ゝ`)「でも多分その人、イオンの外で怪我をする分には心配してくれないよ……」

 

 

27:名無しさん:2023/10/09(月) 13:43:44 ID:ur0V.rgs0

 

(#-@∀@)「もうイオンモールのエスカレーターを爆走しないと約束してください!!」

 

川; д川「分かった、約束するわ……。悪かったわよ」

 

( ´_ゝ`)「依頼人の旭さんが解決しちゃったよ……。俺とトソンの出る幕……」

 

(*-@∀@)「分かってもらえて嬉しいです! しかし貴女も同志だったとは!

      テンション上がって爆走してしまうくらい、イオンモールが好きなんでしょう?」

 

川д川「……さっきからイオンイオン言ってるけどさ……『ジャスコ』だが??」

 

(-@∀@)「いや、今はイオン……」

 

川д川「『ジャスコ』な????」

 

( ´_ゝ`)「ジャスコ過激派だった」

 

(゚、゚トソン

 

 私はサティ派です!!!!!

 

( ´_ゝ`)「どうでもいいよ……」

 

 

28:名無しさん:2023/10/09(月) 13:44:30 ID:ur0V.rgs0

 

川д川σ「で、そこのアンタもなんなんだよ。ずっと私のこと見てたでしょ?」

 

(゚、゚;トソン

 

 なっ……!? 私に気づくとは……!!

 

( ´_ゝ`)「バレてた。そりゃバレるか」

 

(゚、゚;トソン

 

 この幽霊、手練れ……!!!!

 

( ´_ゝ`)「堂々とした佇まいで観察してたらそりゃバレるよね」

 

川д川「……幽霊? いま私のこと幽霊って言った?」

 

(゚、゚;トソン

 

 え? はい……。あなた、幽霊ですよね?

 

川д川「いや、めちゃくちゃ生きてるんですけど……」

 

(゚、゚;トソン

 

 な、なんてこと……!!? 彼女は幽霊ではなく、生きている人間だったなんて……!!!!!

 

( ´_ゝ`)「うん、まあ……薄々そんな気はしてた。色々と人間すぎるもん……」

 

 

29:名無しさん:2023/10/09(月) 13:45:21 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚;トソン

 

 私ったらとんだ失礼を……!!!

 天才美少女霊能力者トソン、一生の不覚です……!!!!

 

川д川「この髪型のせいで幽霊に見えるのかな……。美容院が苦手で行くのサボってたらこうなっただけなんだけど」

 

(゚、゚トソン

 

 わかります!!!! 私も美容院あまり得意じゃなくて……。美容師さんと話すの緊張しちゃって……。

 

川д川「そう! そうなの!! 上手く話せなくて申し訳なくなっちゃって……」

 

(゚、゚トソン

 

 ホットペッパービューティーで予約するといいですよ!!!!

 「なるべく静かに過ごしたい」という項目にチェックを入れるんです!!

 そうすると必要最低限のやりとりで施術をしてもらえるので、話すのが苦手でも安心です!!

 

川д川ロ「それはいいわね! このアプリ入れたらいいの?

    あ……自己紹介がまだだったわね。私、貞子。あなたは?」

 

(゚、゚*トソン

 

 天才美少女霊能力者トソンです!!!!!

 

( ´_ゝ`)「仲良くなっちゃった」

 

 

30:名無しさん:2023/10/09(月) 13:46:19 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚;トソン

 

 しかし……貞子さんが幽霊でないのなら、本物の幽霊はどこにいるのでしょう? 幽霊の気配はずっとしているのですが……。

 

(-@∀@)「師匠の兄者さんでも、幽霊の行方はわからないんですか?」

 

( ´_ゝ`)「うーん……俺には全然気配を感じられないな……。これは危険な相手かもしれない」

 

(;-@∀@)「危険な幽霊が、僕の愛するイオンモールにいるだなんて……!!

      イオンモールはこの僕が守護る……!!」

 

( ´_ゝ`)「『守護る』と書いて『まもる』と読まないで」

 

川д川σ「……ねえ、このメガネいっつもこんな感じで一人で喋ってるの?」

 

(゚、゚トソン

 

 いっつもこんな感じかは知りませんが、少なくとも今日はこんな感じで一人で喋ってますね。

 私もずっと一人で喋ってるのであまり気にしてませんでしたが……。

 

( ´_ゝ`)「……んん?」

 

(;-@∀@)「ちょっとちょっと、二人で結託して兄者さんを無視ですか!?

      兄者さんだってイオンモールのお客様なんです! そんな態度は許しませんよ!」

 

( ´_ゝ`)「たぶん俺がイオンの外に出た瞬間、庇ってくれなくなるんだろうな」

 

 

31:名無しさん:2023/10/09(月) 13:47:48 ID:ur0V.rgs0

 

( ´_ゝ`)「……あー、これ、もしかして……もしかするのかな」

 

川д川「アニジャさん……って誰? アンタのイマジナリージャスコフレンド?」

 

(;-@∀@)「兄者さんはイマジナリーじゃありません!」

 

(゚、゚;トソン

 

 あの……なんで急に兄者さんが話題に出てきたんですか?

 

川д川「え、アニジャさん?と知り合いなの?」

 

(゚、゚;トソン

 

 兄者さんは私の師匠で……。先輩霊能力者として、たくさんのことを教えてくれた人で……。

 

( ´_ゝ`)「……『教えてくれた』か。あー、そっか。……そっかー」

 

(;-@∀@)「あの、兄者さん?」

 

.

 

32:名無しさん:2023/10/09(月) 13:48:45 ID:ur0V.rgs0

 

 

 

 「兄者さん、しっかりしてください! 私を庇ったせいで……!」

 

 「トソン、俺は大丈夫だから一人で逃げるんだ」

 

 「ダメです! 兄者さんも一緒に……」

 

 「いいや、トソンは逃げるんだ。この悪霊はトソンの手には負えない」

 

 「天才の私の手に負えないのなら、凡才の兄者さんの手にだって負えません!!」

 

 「い……言ってくれるじゃないか、師匠に向かって……」

 

 「だから一緒に逃げて……」

 

 「ダメだ。追いつかれて一網打尽になるだけだ。いいか、トソンは逃げて応援を呼ぶんだ」

 

 「残るなら私が……」

 

 「弟子を置いて逃げる師匠がいるかよ。ほら、師匠にいい格好させてくれって」

 

 「……」

 

 「ほら、行った行った」

 

 「っ……絶対、応援呼んで、すぐに戻ってきますから!!」

 

 「うん。……うん。頼んだよ」

 

 

 

.

 

33:名無しさん:2023/10/09(月) 13:49:20 ID:ur0V.rgs0

 

 

 

 

 「大丈夫、教えるべきことは全部教えたし、トソンはもう一人でやっていける」

 

 「……ああ、でもトソン人見知りで繊細だからなぁ……。急に一人になったら不安だろうなぁ……」

 

 「……もっと、そばで見守っていたかったなぁ……」

 

 

 

 

( ´_ゝ`)「……俺、死んだんだな……」

 

 

 

.

 

34:名無しさん:2023/10/09(月) 13:50:24 ID:ur0V.rgs0

 

(;-@∀@)「……え、兄者さん? 貴方、亡くなって……?」

 

(゚、゚;トソン

 

 ……兄者さん? もしかして、兄者さんがいるんですか!? ここに!?

 

( ´_ゝ`)「うん、いるよ。……いるのに、なんでトソンに見えてないんだろうなぁ」

 

(゚、゚;トソン

 

 凡才って言ったこと怒っているんですか? だから隠れているんですか?

 あれは言葉の綾で……。気にさせてしまったのでしょうか……。

 

( ´_ゝ`)「怒ってないし隠れてないし気にしてないよ。……って言っても届かないんだよな」

 

(゚、゚;トソン

 

 旭さんには見えているんですよね!? 私は天才なのに……どうして……。

 

(;-@∀@)「……」

 

( 、 ;トソン

 

 どうして、いちばん会いたい人には会えないんですか……。

 

( ´_ゝ`)「……ほんとにな。どうしてなんだろうなぁ……」

 

.

 

35:名無しさん:2023/10/09(月) 13:51:14 ID:ur0V.rgs0

 

(;-@∀@)∩「あの……僕が兄者さんの言葉を代弁するというのはどうでしょう?

       それならお二人も話せますよ」

 

( ´_ゝ`)「その手があったか」

 

(-、-トソン

 

 ……いえ、その提案は断らせてください。

 

( ´_ゝ`)「え、なんで?」

 

川д川「お師匠さんと話せるせっかくの機会なんじゃないの?」

 

(゚、゚トソン

 

 私は天才美少女霊能力者トソンちゃんです!!!

 私に兄者さんが見えないのは、きっと私の修行が足りないからです!!

 研鑽を積んで、いつの日か自分で兄者さんともう一度お話しします!!!

 

(゚ー゚トソン

 

 ……ちゃんと、自分でお話ししたいんです。

 

( ´_ゝ`)「……トソン」

 

(-、-トソン

 

 だから兄者さん……もう少しだけ、私のことを見守っていてくれませんか?

 もう一度話せるその時まで……。

 

( ´_ゝ`)「……しょうがないなぁ、トソンは」

 

.

 

36:名無しさん:2023/10/09(月) 13:52:17 ID:ur0V.rgs0

 

川д川σ「にしても、このメガネにだけは見えてるのが謎よね」

 

(-@∀@)「急に霊感に目覚めたのでしょうか……? 僕のイオンモール愛がなせる技かもしれません!」

 

(゚、゚トソン

 

 私もイオンモールを愛せば、兄者さんが見えるようになるのでしょうか……。

 

( ´_ゝ`)「そこに因果関係はないと思うよ」

 

(-@∀@)「イオンモールを愛するのはいいことです!!!

      でも、愛を表現するためにエスカレーターを走るのはダメですよ!」

 

川; д川「それは悪かったって……」

 

(゚、゚;トソン

 

 ……! 大変なことに気づいてしまいました!!

 

( ´_ゝ`)「え、なに?」

 

(゚、゚;トソン

 

 貞子さんが幽霊じゃないならこの作品のタイトルが嘘になってしまいます!!

 

( ´_ゝ`)「あー……」

 

(゚、゚;トソン

 

 タイ……トル……? この世界は現実じゃない……??

 

( ´_ゝ`)「マッチポンプの天丼はしなくていいよ。タイトルはミスリードだったってことにすればいいんじゃない?」

 

(-@∀@)「今からタイトルを『(-@∀@)イオンモール爆愛人間のようです』に……」

 

川д川「出しゃばるな」

 

 

37:名無しさん:2023/10/09(月) 13:52:59 ID:ur0V.rgs0

 

川д川「生きてるのに幽霊扱いされて、挙げ句タイトルでも幽霊扱いされるのは萎えるわ~」

 

(゚、゚;トソン

 

 タイトルがこのままだと貞子さんに嫌な思いをさせたままになってしまいます!

 一体どうすれば……。

 

(゚、゚トソン

 

 そうだ……。兄者さん、そこにいるんですよね?

 

( ´_ゝ`)「ん? いるよ。兄者はいつでもそばにいますよ」

 

(゚、゚トソン

 

 幽霊である兄者さんがエスカレーターを爆走すれば、タイトルが嘘にはなりません!!

 

( ´_ゝ`)「後出しジャンケンみたいなタイトル回収だね」

 

 

38:名無しさん:2023/10/09(月) 13:54:00 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚トソン

 

 旭さん……、兄者さんにエスカレーターを爆走してもらっても構わないでしょうか……?

 エスカレーターを爆走するのは非常識なことだと理解していますが、タイトルを嘘にしないために必要なことなんです!

 

(-@∀@)「うーん……まあ、いいでしょう!」

 

( ´_ゝ`)「別に旭さんになんの権限もないんだけどね。ただの一般客だから」

 

(-@∀@)「幽霊である兄者さんが爆走する分にはまあ、問題ないかと。

      ぶつかって他のお客様が怪我をする心配はありませんし」

 

( ´_ゝ`)「……ん? そもそもなんでトソンに依頼したの?

      その理屈だと、貞子さんがエスカレーターを爆走してても問題ないんじゃ?

      貞子さんが幽霊ならぶつかる心配とかないんだし……」

 

(-@∀@)「え、僕は貞子さんが幽霊じゃないのは最初からわかってましたし……」

 

( ´_ゝ`)「気づいてたなら言ってよ……。ていうか最初から然るべき人に相談して……。俺たち幽霊専門だから……」

 

 

39:名無しさん:2023/10/09(月) 13:54:46 ID:ur0V.rgs0

 

(゚、゚*トソン

 

 では兄者さん、エスカレーターの爆走お願いします!!

 

( ´_ゝ`)「えー……俺はエスカレーターを爆走したくなんか……」

 

(゚、゚*トソン

 

( ´_ゝ`)

 

 

( ´_ゝ`)「……まったく、本当にしょうがないなぁ、トソンは」

 

 

.

 

40:名無しさん:2023/10/09(月) 13:55:24 ID:ur0V.rgs0

 

 

 

 

(゚、゚トソン

 

(゚、゚トソン(あ……)

 

(゚、゚トソン(今、声が……)

 

(゚、゚トソン

 

 

(゚ー゚*トソン

 

 

 

.

 

41:名無しさん:2023/10/09(月) 13:55:56 ID:ur0V.rgs0

 

 

 

 

 

 

 

三┏( ´_ゝ`)┛エスカレーター爆走幽霊のようです(゚ー゚*トソン

 

 おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

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​◆支援絵

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