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( ^ω^)おやつ食べましょうξ゚⊿゚)ξです!

54:名無しさん:2023/10/05(木) 22:23:17 ID:t8IlZasQ0

 

 

 

5争う

 

 

.

 

 

55:名無しさん:2023/10/05(木) 22:23:51 ID:t8IlZasQ0

 

(*^ω^)「お!」

 

(*^ω^)(国語のテスト、98点だったお!やったお!)

 

(*^ω^)(大事にファイルに入れておくお)

 

(*^ω^)「……」

 

(,,゚Д゚)「ブーン!新しいゲームやりにうちに来ねえ?」

 

(*^ω^)「お!いいなお!」

 

( ^ω^)「あ…」

 

( ^ω^)「……ごめんだお、僕妹のお迎え行かなきゃなんだお…」

 

(,,゚Д゚)「そっかぁじゃあ仕方ねーな」

 

( ^ω^)「また誘ってお」

 

( ^ω^)、「……」

 

56:名無しさん:2023/10/05(木) 22:24:46 ID:t8IlZasQ0

 

ピンポーン

 

( ^ω^)「旭ヶ丘ツンの兄です、お迎えにきましたー」

 

< はーい!

 

('、`*川「ツンちゃん、お兄ちゃんお迎えに来てくれたよ~」

 

ξ#;C;)ξ「ぅああああん!おかあしゃ!おかあしゃー!」

 

(;^ω^)「おっ どうしたおツン」

 

ξ#;O;)ξ「ぁぁぁ!おかあしゃんがいー!やぁだー!」

 

('、`*川「今日読んだ絵本がね、お母さんと一緒にお家に帰るお話で…ツンちゃん寂しくなっちゃったみたい」

 

(;^ω^)「おー…」

 

57:名無しさん:2023/10/05(木) 22:25:14 ID:t8IlZasQ0

 

ξ#;O;)ξ「やぁだ!ブンちゃんじゃないの!おかしゃん!おかーしゃんがいーの!」

 

('、`*川「…2人で帰れそう?」

 

(;^ω^)「……大丈夫ですお。ツン、帰っておやつ一緒に食べようお」

 

ξ#;O;)ξ「うぅうあああん!やぁだよお…おかーしゃんがいいよぉ…」

 

( ^ω^)「ブーンはツンと一緒に帰りたいおー」

 

ξ#;~;)ξ「ヒック…ヒッ…」

 

( ^ω^)「さようなら、ありがとうございましたお」

 

ξ#;O;)ξ「…さーなら」

 

('ー`*川「さようなら、また月曜日にね」

 

( ^ω^)「さよなら言えてえらいお」

 

ξ#;~;)ξ「ううう…」

 

58:名無しさん:2023/10/05(木) 22:26:44 ID:t8IlZasQ0

 

 

( ^ω^)「ただいまおー」

 

ξ#△#)ξ「…たーいまー」

 

( ^ω^)「おててとお目目洗おうおー」

 

ξ#△#)ξパシャパシャ

 

"ξ⊃⊿゚)ξ

 

ξ゚⊿゚)ξ「……」

 

( ^ω^)「えらいお」

 

( ^ω^)(たくさん泣いたから静かだお)

 

…( ^ω^)「今日のおやつ持ってくるおー」

 

59:名無しさん:2023/10/05(木) 22:27:16 ID:t8IlZasQ0

 

 

ξ゚⊿゚)ξ「…、?」

 

( ^ω^)「ツン、今日のお菓子カプリコだったおーどっちの味が良い…」

 

ξ゚⊿゚)ξ「ブンちゃん、これなあに?」

 

( ^ω^)「お?」

 

(;^ω^)「あ!それはだめだお!」

 

60:名無しさん:2023/10/05(木) 22:27:52 ID:t8IlZasQ0

 

 

ξ゚⊿゚)ξ「かみー」

 

(;^ω^)「返してお!ブーンの大切なものだお!」

 

ξ゚⊿゚)ξムッ

 

ξ゚⊿゚)ξ「いまチュンちゃんが見てるのー!」

 

(;^ω^)「お母さんに見せるやつだから、クシャッてしないでお!ツン!返して!」

 

ξ#゚⊿゚)ξ「ひっぱったら、だめなんだよー!」

 

61:名無しさん:2023/10/05(木) 22:28:17 ID:t8IlZasQ0

 

 

 

 

 

 

 

ビリッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

62:名無しさん:2023/10/05(木) 22:29:03 ID:t8IlZasQ0

 

 

(; ゚ω゚)「!」

 

ξ゚⊿゚)ξ「あ」

 

(; ゚ω゚)「…っ」

 

(  ω )「う」

 

( ;ω;)「うわぁぁぁん!うわぁぁん!」

 

ξ;゚⊿゚)ξ「あ…」

 

63:名無しさん:2023/10/05(木) 22:29:54 ID:t8IlZasQ0

 

旭ヶ丘ホライゾンはツンの『兄』を十二分に努めているが、それ以前に7歳の少年であった。

 

放課後友達と遊びたかった。

母が良いと泣く妹に自分もだと言ってしまいたかった。

 

──僕だって、ブーンだって。

 

たくさんの我慢が溜まりに溜まって、旭ヶ丘ホライゾンは爆発した。

 

64:名無しさん:2023/10/05(木) 22:30:38 ID:t8IlZasQ0

 

 

ξ;゚⊿゚)ξ「ブンちゃん、ブンちゃんね、あの…」

 

( ;ω;)「お母さんに見せたかったのに!ツンなんてもう知らないお!」

 

ξ゚⊿゚)ξ

 

ξ ;-;)ξ

 

:ξ ;ん;)ξ:

 

ξ ;O;)ξ「ぅぁぁああんん」

 

( ;ω;)「……っ」

 

( ;ω;)「うわあぁん…ひっく…」

 

65:名無しさん:2023/10/05(木) 22:32:09 ID:t8IlZasQ0

 

 

(;@∀@)「ただいまー!わあ!どうしたの!?」

 

( ;ω;)「……」

 

ξ#;O;)ξ「おどーじゃぁぁん」

 

(;@∀@)「あらーお顔ベシャベシャ」

 

ξ#;O;)ξ「ブッ、チュ、チュンっちゃんがぁ…ブン、うわぁぁあん」

 

(;@∀@)「よしよしよし、落ち着いてからお話しようね」

 

66:名無しさん:2023/10/05(木) 22:32:30 ID:t8IlZasQ0

 

 

 

ξ ;O;)ξ「チュンちゃんがぁ…チュンちゃんが…ブンちゃんのだいじなの、ビリってしちゃたの…」

 

(;@∀@)「そっかぁ…ツンはお兄ちゃんにごめんねした?」

 

ξ#;O;)ξ「じでない…」

 

(-@∀@)「できるかな?」

 

ξ#;O;)ξ「しゅる…」

 

67:名無しさん:2023/10/05(木) 22:32:58 ID:t8IlZasQ0

 

 

 

ξ#;O;)ξ「ブンちゃ、ブンちゃんのだいじなの、ビリッしてごめんなしゃい」

 

( ;ω;)「……」

 

ξ#;O;)ξ「これっ、これ、チュンちゃん、ブンちゃんにあげるからっ」

 

( ;ω;)(ピンクのカプリコ)

 

( ;ω;)(ツン、いちご味大好きなのに…)

 

( ⊃ω∩)"

 

( ^ω^)「………僕も、ぼくもごめんだおー…」

 

ξ#;~;)ξ「うんー…」

 

68:名無しさん:2023/10/05(木) 22:34:21 ID:t8IlZasQ0

 

 

(-@∀@)「ごめんね出来てえらいねふたりとも」

 

( ^ω^)「おー……」

 

(-@∀@)「ホライゾンは、ツンをお迎えに行ってお父さんが帰ってくるまで面倒見ててくれてありがとう」

 

( ^ω^)「…お!」

 

(-@∀@)「ツンはお兄ちゃんと一緒に待っててくれてありがとう」

 

ξ゚⊿゚)ξ「チュンちゃん、ブンちゃんだいしゅきだから…」

 

69:名無しさん:2023/10/05(木) 22:35:13 ID:t8IlZasQ0

 

 

( ^ω^)「いだだきます」

 

ξ゚⊿゚)ξ「いたーきます」

 

(-@∀@)「めしあがれ」

 

( ^ω^)「…いちご味美味しいお。ツン、一口いるお?」

 

ξ゚⊿゚)ξ

 

ξ*゚⊿゚)ξ「うんー!ありがとーブンちゃん!」

 

(*^ω^)「ふふふ」

 

ξ*゚⊿゚)ξ「チュンちゃんね、ピンクの中のちゃいろのとこしゅき」

 

( ^ω^)「ピンクじゃないんだ」

 

ξ*゚⊿゚)ξ「通はちゃいろなのよ!」

 

70:名無しさん:2023/10/05(木) 22:35:48 ID:t8IlZasQ0

 

 

(-@∀@)「はい、テスト用紙テープ貼ったから大丈夫だよ」

 

(*^ω^)「ありがとうだお、お父さん」

 

ξ*゚⊿゚)ξ「おとーしゃんシュテーキ!」

 

(-@∀@)「うーん、それにしても、お母さんいなくて寂しいのに、2人で我慢してくれてるんだね」

 

( ^ω^)「おー…」

 

ξ゚⊿゚)ξ「おかーしゃん、いつ会えるー…?」

 

(-@∀@)「ん~」

 

 

(-@∀@)「明日、会いに行こうか」

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